アコースティックギターで静かにはじまる、はもってるかわからないけれどきれいな声。 イギリスの小川か、曇り空の下か、ホントに静かな佇まいのロックバンドだと思う。 唯一無二。ベースも含めてみんなで行く、みんなで盛り上げる。60%の抑制を踏まえた 見事な組曲!
ギターの人がリッチ−好きという話をYさんがしてたけれどギターの弾けない僕には 別モノに聞こえる。
この流れるような組曲はこのアルバムまでらしいけれどこのバンドはまさに他のなんにも 似ていないこの唄も含めたからみが全てというかフュ−ジョンとかハードロックとか フォークロックとかそういう類型に入らない唯一無二のぼんやりとした位置にいるバンドやった。
唄がすきとか楽器がすきとかビートルズが好きとかいろいろあるが少年のころに自分の感性に従った 時だけに出来る奇跡のからみつうのがあるような気がしてうまく表現できんがつまり このからみは少年のエバーグリーンのからみなわけであります。
ぼんやりした位置と言うのはつまり狙っていない為であっていろんな偶然が重なって出来る。 ビートルズとかフリーとか少年の感性を感じるバンドは他にもあるけれどその中で一番ささやかな成功例なのかもしれん。
このからみはアメリカで理解されるわけはなくしかし小金は稼ぎたいわけでそのあと試行錯誤を繰り返していくが しかしこのからみがなくなってホントに凡庸なバンドになってしまったのはこのバンドの魅力ががホントに偶然の重なったささやかな一品モノ であった証左だと思う。
Yさんがいろんなギターソロを口なら出来るんだけどなんて言ってたけれどアッシュのギターの絡みは2人で 口ギターで合わせても良いような気がする。
80年代に全英ツアーの前座でモトリークルーで早々に首にしたなんつう話が雑誌に書いてあったけれど ツインリードの元祖なんて言われてなんとなくハードロックの範疇にいれられてたこのバンドの中途半端な 立ち位置は真の唯一無二さをあんまり理解される事もなく売れたい病も手伝ってホントに気の遠くなるような 長期低落傾向を辿っていってしまう。
昔 後輩のF君と話していて ”僕はビートルズではラバーソウルが一等すきや”っていったら”僕は ビートルズは全部すき、ビートルズは決められない”って言われてなるほど確かにそういうモンやと思った事がある。
このアーガスについても名曲 戦士 が入ってるとか ブローインフリー とか書いてあったりするが ”いやアーガスは決められん、全曲あの丁寧なからみがあって素晴らしい。アーガスは決められん”なんて カッコよく言い放って感心されたいと思ったりもする。
本人達の売れたい病が話をややこしくしているがやはり確かにハードロックというよりはパブロックに入るべき 小人数で安寧な気持ちで聞きたい奇跡のバンドのホントに短い奇跡の時間だと思う。