七国峠 行  相原 七国峠  2003.冬

八王子の下に町田市相原がある。インターネットで遊んでいたら ここに鎌倉古道があるというので自転車で行ってきた。

実は相原に住もうと思って何件か家を回った事がある。 山がちで横浜線沿線では飛びきり古臭い、
昭和の雰囲気を色濃く残した相原は好ましく思っていた。
八王子の大船方面から町田街道へ出る手前に入る道があるらしい
案内板も無く見つからない。町田街道に出てお寺から入る場所を探すも やっぱりわからなくて 結局 相原駅まで行って自転車を置いて 歩いた。
駅から3minも歩くともう林になる相原は良い。横浜線沿線で八王子から 10min町田から20min、東京に行くとしたらちと面倒だが得がたい環境だ。
山を登りきって向こう側に出るとはたしてかつてやや購入に傾いた物件が立っていた。 なんだここなのか。でも住宅地になってしまって古道もクソも無い。良くわからんが そこを下りきって底の畑に行くと標識が立っていた。<なんとか窯跡>この辺は縄文時代 窯が集まっていたらしい。工人の通勤路だったらしい道を行くと<大ぬかり>に出た。 舗装路を歩いていくと突き当たる。右に行ったら養鶏場に突入してしまい、ひき返して左に行った。 冬枯れの雑木林を昇っていくとだんだん道が狭くなりいよいよ無くなってしまった。 こりゃあどう見ても古道じゃないな。不安になったが僅かに人が通った後がありそうな所を歩いていった。

不意に古道に出た。幅1m位の何てことない田舎道だけど鎌倉時代から変わってないと思うとなんとなく 神妙な気持ちになる。ネットでいろんな方が嘆いていた八王子みなみのに削られた場所を見届けようと八王寺側に進む。
うー、確かに雑木林は不意になくなり大規模開発地が姿をあらわした。遠くにみなみののマンションが見え眺めがいい

看板に”危険です、入れません 住宅公団”なんて書いてあったが”危険です 入れなくしました”が正しいのではと思ったりした。 
ひき返して古道を行く、にわか勉強した鎌倉街道独特の側溝みたいのを見つけた。うーこれか。 雰囲気はいい。ほんの5min位だろうけど2000年代である事を忘れらる時間が得られる。誰もいないので忍者走りとかやってみた。
人家を見ながら下っていくと舗装路に出る。いろいろ大変だろうけどここに住んでいるのはやはり幸せではないかと思う。 峠道を通ったままで駅に辿りつくことだってできる。そこを横切ってまた山に入る。二股になってる道を下ってる右の方に行った。 いい雰囲気の中下がっていくと人家、畑が出てきてやがて道に出た。八王子大船から町田街道に抜ける自転車で来た道だった。 下りた所に”真米”というバス停があり丁度バスが来て乗る事ができた。乗客はずーっと僕一人ではたしてこれはネコバスなのでは と思ってしまった。

相原で再び自転車に乗って駅前の新しい店でラーメンを食った。古い雑誌を見ながら食ってるとかなり遠くに旅行に来てる心持ちになった。 気分がいい。

相原駅は駅舎改造工事を行っており好きだったぼろい駅舎もなくなるみたい。鎌倉古道側の改札は時間制限があり夜はでられなかった。 その不便さが相原を開発から守っていたところもあり今後開発が進むと思うと勝手だけど残念な気もする。

相原から線路沿いをみなみのに向かって走り駅の裏を通り真直ぐ片倉まで抜けて安くておいしい”片倉だんご”でおみやげのみたらしとスアマを買って帰った。

千と千尋..で出てきたような 現代と昔の時代と昭和の時代と自由に行き来できる気がする場所が相原にある。普段の生活では気づきもしないが 雑木林の中には鎌倉時代からずーっと変わらない時間が流れているのだ。雑木林に入れる場所はそれこそ無数にある。

ずーっと遠くから帰ってきた感じがして家の近くに来ると相原とそう変わらない雑木林がある。あの雑木林もきっと100年、200年、下手したら500年以上 前からあるんだろうなと思うとここもそう悪くないなと思えた。家に入るとみんな”もう帰ってきた”と不思議そうだった。ずーっと遠くから帰ってきた気がしたが 3時間しか経っていなかった。

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