God's Great Banana Skin CHRIS REA God's Great Banana Skin CHRIS REA

1992年の発売らしい。クリスレアという人はヨーロッパで以上に人気が高かったギタリストらしく、太っちょで端正なスライドギターで、なんとなくセレブな感じのある、ゆったりとした、まったりとした、空間を大きく使った音楽というか、そんな人である。

ロックバンドというのは性急にというかもうまってられないというか生き急ぐというかその生き方がロックだぜ、というのが通説というかだが、そんでその典型的な例がセックスピストルズとクラッシュなのやろう。

クラッシュのロンドンコーリングなんていうのはついこないだ初めて聞いたわけでこの素人くさい空間のない直接的な町の悪がき音楽で全米制覇というのはやはり途方もない快挙だけれど
クラッシュ全盛のころはstonesは目の敵にされていてWHOは良いということになっていた。日本でWHOは長らく不人気だったけれどパンク勃興期に合わせて人気になってきたのだと思う。WHOというのは非常に空間的な音楽だけれど中期でも一瞬のイッタレ感を持ち合わせているわけでどんなに綿密でも結局はジャカジャ−ンというピートタウンゼンドはちんけなキーボードの空間と性急さの両方を持ち合わせた唯一の音楽といえなくもないというか

stonesというのはジャンピングジャックフラッシュもブラウンシュガーと性急さを感じさせるリフロックの名曲はいくらもあるやろと言われれば返す言葉はないがしかしそうではない驚くほど多様な音楽を消化してstonesロックに仕上げてるわけでその求道的な方向がしかしというか、要するにミックジャガーに若者らしい逡巡が感じられない、ツウことなのやろう、ちと強い、迷いがない、かっちょいいというのはピートタウンゼンドの実際の暗黒、逡巡の10代の方がリアリティがどうのこうのというのもさまざま言われてることやろう、

”社会的な弱者の本当の代弁者は誰か”、つったら当たり前だがstonesではなかったのやろう、

クラッシュはパンクのstonesとかstonesになる道をやめたとか言ってる人がいたが、まあそういうことなのやろう、ジョーストラマーのその後の売れなさとか、ハゲのミックジョーンズの最近のインディーズの曲のびっくりするほどの性急なリフロックのかっこよさはもうこれは史上最強のこっち側というかロックンロールの生き残りというか、あんたいくつなんだというか、金じゃないんだよ、ビジネスじゃないんだよ、これは確かに負け惜しみではないんだよというか

しかしチャックベリーは金にうるさいということだし、ほかの50年代ミュージシャンもやはり売れたいということで始めたのやろう、そんで小金を儲けたがもともと貧乏なわけで

そんでヒッピーとか自由な若者ブームに巻き込まれてロックンロールというのはわけのわからない勘違い、私小説ぶりを拡大させていくわけでパンクというのはそのときに私小説を忘れた対立概念がまったくそこにいたわけで余計態度を硬化というか、偏狭なものとなっていったわけで

筆者も狭量ぶりは余人に劣らないわけだけれどしかしクリスレアも 大好きです。この人は唯一無二ということで許していただきたい。いつものクリスレア節で進歩も退化もなく音楽と人のみがそこにいる。1枚持っていりゃいいでしょといわれればそのとおりで筆者もシャムロックダイアリーだけあれば良いと思ったりするが、bookoffで500円ならいいかと思うわけで

この前渋谷屋根裏に年甲斐もなく見に行ったら、若手のバンドのスケールの大きい演奏にびっくりしたというか、もう少し性急にいかんのかと思ったりしたが、ありゃロックじゃない、というのは年寄りの冷や水なわけで、あれがロックだと若者に言われれば返す言葉もない。

クリスレアはAORなのかなあ、しかしAORも最後にrockとついているわけで大きなカテゴリーで言えばrockやろう。

今の40代や50代に私小説若者代弁生き急ぎロックから卒業できない因業者を少なく見かけるが”残念だがあれもrockや、クリスレアもそうや、ニッポンは負けたんや、新しい時代が始まってるんや、革命はおわったんや、生き残りはクラッシュのミックジョーンズだけや、しかしクリスレアも悪くないよ”と慰めの言葉の一つもかけてやりたい気もするが、しかしいきなりクリスレアだと衝撃でCDを割ってしまう可能性もあるわけでまずはダイアストレイツあたりがよい気もするが

余計なお世話である。   

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