妖怪プロジェクトが青梅で祭りに出るらしい。
家族全員でいそいそ青梅に出かけた。
八王子と青梅は近いと言ってもJRでは一人片道600円かかる
600×2×3.5=4200円 出来るだけ公共の足を使いたいんだけど車でいった。
道は台風、お盆最終日ということで驚くほど空いており
1hrかからずに青梅に着く。
駐車場が心配だったが町の中に思いのほかいくつもあり
80円/30min 安い!
金銭的には大正解やった。
早く着きすぎたので青梅の町でも見ようと思い
駅前の観光案内所で”何か見るものないですか?”
と聞くと”この辺はなーんもない”ととり付く島もない。
そばやの案内チラシがあったので”そばうまいんですか?”
と聞くと”数は多いね”ってあんた観光案内所員なんか!
小さい町だ、古くて昭和の雰囲気を色濃く残している。
多摩川と山に囲まれた小さい
町は東海道とか甲州街道沿いの大きな宿場町と異なる
独特の風情があるように思えた。
ほんとは神社境内での演奏会だったらしいが
台風で室内になり二転三転して自治会館というところでやることになったらしい。
小道を上ってみると昔懐かしい自治会館(村の公民館)があった。
バンドの演奏は15時から17時になったらしい。
主催者(町のお偉いじいさん)との調整が大変だとバンドのHくんがこぼしていた。
横浜から来たSくん家族と一緒に再び町に出る。
自治会館を出てすぐの所に蕎麦屋がいくつもあり
すぐはいりゃいいのになんとなく見過ごしてしまう。
雨の中さんざ歩いたあげく定食屋に入る。
この辺の決定力のなさは相変わらずでSくんともども
かわってないなと思う。
青梅には昭和40−50年代から全く変わってないと思われる
蕎麦屋、飯屋がいくつもある。
他の町ではまず入る事もないが町全体が
昭和の青梅ではやけにうまそうに見える。
また来る機会があれば是非入りたいと思う。
定食屋"宗八”はメニューが異常に多く
愛の貧乏大作戦に出てきそうな店だった。
接客の奥さんも大変愛想が悪く
みのもんたに怒られそうだがこの町に溶け込んでいる為か
全く気にならなかった。
わかさぎのフライ350円、餃子400円、ビールを中心に
食った。
うまかった。Sくん家族との久々の酒を青梅で楽しむ。
旅行に出てる気分もてつだって非常に気持ちが良かった。
ほろ酔い気分の中さらにビールを買って
自治会館に戻り
控え室から座布団持ってきて、変な外人に
配ったりしながら妖怪プロジェクトの登場を待った。
畳30畳位の奥にステージがあり
50-100人位の客だろうか。
演奏会ははたして最高だった。
演奏最高!場所最高!客最高!
なんつっても場所か、畳30畳の古ぼけた青梅の自治会館
は結果的には妖怪プロジェクトにとっては最高の舞台となった。
客は所謂ライブハウスで能書き垂れてるような人はおらず
子供からお年よりまで普通の方が素直に見ている。
その客に素直に響くバンドの楽曲の良さと共に
演奏技術の確かさも充分に伝わった。
途中いくつか紹介があって
座布団配った外人は妖怪の権威で武蔵大教授の
アダムカバット氏であった。
また NHK朝のさくらにでてる沼田屋のおじいさんもいらしていた。
ついでに言えば一緒に座布団配ったほっかむりのおばあさんは
青梅妖怪話の語り部だったらしい。
ライブの後
素晴らしい話をされたみたいだが酩酊状態の筆者は聞き逃してしまった。
演奏中途に豆腐小僧とかゾンビとかミイラとかわらわら出てきて
客席を回る。
stonesとかがGalを徘徊させるのと同じ演出や!
この辺の繋がりもこのライブを成功させた要因かもしれん。
客も良かった。
さんざ酔っ払って打ち上げに勝手に入り込んだ挙句
一人で騒いでたと嫁に厳しく叱責されたが面白かった。
酒+良い音楽は駄目なのだ。いっちゃうのだ。
打ち上げの途中町の古老みたいな人が
入ってきて”素晴らしかった、あんなにうまいと思わなかった。
いろいろ冷たく当たって済みません”みたいな事をいっていた。
”妖怪プロジェクト”という怪しげなバンドを青梅でやること
のやっかいさが垣間見られた。大変やろなと思う。
Great Rock Showだったと思う。
盛り上がり、楽曲、演奏、筆者が見た中でも
有数の物やった。これがタダでっせ。
帰り駐車場で料金聞くと1040円、思わずタッケーといってしまったが
80×2×6,5=1040で高くも何ともなかった。
おばさんすみませんでした。青梅 充分に楽しませていただきました。