A SALTY DOG PROCOL HARUM A SALTY DOG PROCOL HARUM

子供が四谷のアパートに住んでいる。仕事で遅くなることが多く、もう無理ということで、職場の近くに住んだ。 その息子とたまに八王子と四谷の中間の吉祥寺で晩飯を食ったりする。父親は早く死んでしまったが"早く子供と酒を飲みたいなあ”といっていたそうだ。 そういう境遇にあるのは早く結婚したことによるが、自分が子供にアドバイスできることはすくなく、しょうもない父親と思うが、子供にとってみれば 良い迷惑なところのような気もするがそんなそぶりも見せず付き合ってくれるのはありがたいことだと思ったりする。

吉祥寺にはディスクユニオンがあるので300円とか100円とか アニーレノックスのライブとプロコルハルム2枚とリックデリンジャー2枚を買ってきた。 リックデリンジャーは”ギターズアンドウーマン”という大好きな曲がある。

プロコルハルムは、知らんというか素通りというか、もともとこの時代のバンドは後追いだけれど、あまり聞くことはなかった。ゲーリーブルッカーがクラプトンバンドにいたとか ロビントロワーは前ベストかったけど売っちゃったなあとか、ユーミンがファンでしばらく前にジョイントコンサートやったなあとか、確かテンイヤーズアフターとジョイントコンサートで来日したらしいなあとか マシューフィッシャーはしばらく日本に住んでたなあ、今も日本にすんでんのかなあとか、ピアノ、キーボードの競演でザ・バンドとの類似性とか書いてあったなあとか、後追い雑誌オタクでの どうでもいい情報はあるけどまともに聞いたことはなかった。セカンドを何年か前に買ったけどピンと来なかった。

そんでこのサード。傑作となんかに書いてあったけど、その通りで、ホントにびっくりした。素晴らしいのだ。シンガーソングライターライクなというか今でいうと世界の終わりとかの独自性というか 他のなんにも似てないのでフォロワーがいなかったのかなあ、寓話、御伽噺的なフォークロアという単語が何を指すかよくわからんがそんな感じとか、そのドライブ感のない高貴な感じとか ユーミンとのジョイントコンサートは人見記念堂やったなあ、それもうなづけるというか、タイプは違うが他のどれにも似てないということでジェスロタルに立ち位置が近いのかなあ、ジェスロタルはその良さが いまだにまったくわからんが

緩やかで大きな楽曲は青い影からの持ち味でそんでローリングストーンズも認めるR&Bバンドが前身らしく、もろR&Bの楽曲もあるが不思議なことにプロコルハルムR&Bなわけで、しかしこのR&Bっぽいところは 後から出てくるプログレバンドとは一線を画すわけで、そういう唄物、きれいな歌い上げ系でもあるゲーリーブルッカー、この世界を作ってるのは詩のキースリードらしく、マシューフィッシャーが絡んで確かにザバンド的な瞬間もあるような気もし ロビントロワーのギターは何故かハードであり、そういううるさ型が揃った静謐なアルバムは筆者が長い間好きだった、パブロックの諦観を感じさせる。

1969年くらいのアルバムかあ、この頃のアルバムは、なんつうか作り上げてない、造ってる段階のアルバムなわけで、ビートルズのもアニマルズのもそうだけれどそういうとこで類型化してない 唄、気持ちオリエンテッドの素晴らしいアルバムがあるように思う。そういうアルバム群の傑作のひとつに50年近くたって出会って感激してるのは毎度のことだけれど どうかと思うけれど、プロコルハルムは10枚前後アルバムを出しているようで、どうせ300円で売ってるやろうからそれらとの邂逅を楽しみに待ちたいと思う。マスゾエなみにけちと言われてもなんも言えんがしかし、よく説明できないけれど その出会いのときの静かな高揚感はなんにも替えがたく清貧で高尚な趣味というか、そういうことにしといていただきたいと思ったりする。

 

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